コールドテーブルとは?

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飲食店を経営するためには必須となる業務用冷蔵庫。しかし、厨房スペースの都合上により大きなサイズの冷蔵庫がおけない場合もあります。そんなときに重宝されるのがコールドテーブルです。

今回はそのコールドテーブルについてご紹介をいたします。

また不要となり売却したい場合などに、どのような点が買取時の査定に影響するのかなどについても、併せてご紹介をいたします。

1. コールドテーブルについて

解説

コールドテーブルとは、横型で低身長の形状をした業務用冷蔵庫を指し、通常の業務用冷蔵庫と同様に冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵冷凍庫の3種類に分けることができます。

コールドテーブルの特徴として、天板を作業台として使用できることがあります。食材の保存場所と調理の作業場所を兼ねるため、スペースの節約と作業効率の上昇が期待できます。

サイズは下記いずれかの組み合わせが基本となっています。

    • 1200mm
    • 1500mm
    • 1800mm
    • 2100mm(※)
  • 奥行
    • 450mm
    • 600mm
    • 750mm(※)
  • 高さ
    • 800mm
    • 850mm(※)

基本的な点については通常の業務用冷蔵庫と同様で、以下の記事でご紹介をしています。

関連記事:業務用冷蔵庫とは? / 1. 業務用冷蔵庫について

次にコールドテーブルにあるいくつかの分類についてご紹介します。

1. 1. サンドイッチテーブル

天板にホテルパンを嵌め込める箇所があり、庫内の冷気でホテルパンを冷やすことが可能なタイプのコールドテーブルです。サンドイッチコールドテーブルとの呼称もあります。

名前の通りサンドイッチ専門店やピザ屋で使われることが多く、ホテルパンにレタス、キャベツ、トマトなどの食材を入れて冷やしておき、調理中に冷えた食材にすぐ手が届くため作業効率も良く非常に便利です。

ホテルパンだけでなくその他の容器や食材をそのまま入れて冷却するタイプはコールドパンと呼称されます。

1. 2. ドロワーテーブル

ドロワー(引出し)の名前のとおり冷蔵庫部分が複数の引出しになっていて、さらに引出しの中にホテルパンを複数収納しているタイプのコールドテーブルです。ドロワー冷蔵庫、ドロワータイプコールドテーブル、ドロワーコールドテーブルなど複数の呼称があります。

引出し毎に食材を小分けして入れておくことができて整理がしやすく、焼き鳥や串揚げ店で串に刺す前の食材を部位毎に分けておくなど、具材の多いお店には非常に便利です。

しかし庫内の空間が引出しとホテルパンで区切られているために庫内の容量が他のコールドテーブルよりも少ないことや、部品が多い分頑丈に作られているために値段が高価となっていることなど、導入には検討が必要です。

1. 3. 舟形シンク付きコールドテーブル

コールドテーブル部分の上に舟形シンクがそのまま合体しているタイプのコールドテーブルです。舟形シンクは通常のシンクと異なり手前部分のふちがへこんでおり、シンク内で作業をする場合にふちが邪魔になりにくい形状となっています。

冷蔵庫から魚を取り出し、シンク内に置いたまな板の上で捌き、捌いた際に出た血や内臓をまな板ごと水洗いするといった流れ作業ができるため、魚を使う和食屋さんなどで使われることが多いです。

コールドテーブルの冷却機能自体はシンクには関係がなく、調理スペースの節約や作業の効率化のために使用されています。

1. 4. 低コールドテーブル

通常の高さ800mmよりもさらに低い600mmまたは650mmで作られたコールドテーブルです。コールドベースとの呼称もあります。

高さが低いことから天板にフライヤーや焼き物器などの熱調理機器を置いて使われることが多いです。

しかし熱調理機器を置くために作られてはいないため、熱調理機器の下に耐火ボードを置くなどの熱対策をしないと熱で天板が焼けて腐食してしまうことがあります。

また高さが低いために庫内容量も通常のコールドテーブルに比べて少なくなります。

1. 5. パススルー型

前後面にドアがあり、両面から食材の出し入れが可能なコールドテーブルです。

両面で作業をする場合に効率的に使用することもできますが、一般的には衛生管理の厳しい場所での食材の先入れ先出しの徹底や、下処理をする場と調理をする場を分ける際の中間地点として使用されています。

1. 6. スライドドア型

ドアがスライドドアになっているタイプのコールドテーブルです。

作業スペースが狭く、ドアを開けることで厨房内の導線が塞がってしまう場合にお勧めです。

2. お手入れのポイント

お手入れ

通常の業務用冷蔵庫と同様で、以下の記事でご紹介をしています。

関連記事:業務用冷蔵庫とは? / 2. お手入れのポイント

ただし通常のタテ型冷蔵庫よりもコンデンサーが床に近い位置に設置されていて床のほこりや油汚れが付きやすくなっているため、コンデンサーのフィルターは1週間に1度は掃除することをお勧めします。

3. 中古買取時のポイント

買取

通常の業務用冷蔵庫と同様で、以下の記事でご紹介をしています。

関連記事:業務用冷蔵庫とは? / 3. 中古買取時のポイント

4. おわりに

飲食店には必須となるコールドテーブルについてご紹介をいたしました。本記事がこれからコールドテーブルを購入する方などへのご参考になれば幸いです。

また、ミツギ厨機では中古厨房機器の買取を随時おこなっておりますので、売却をご検討の方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

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著者

比留間 豊

ミツギ厨機現代表。中古厨房機器の買取や販売に以上に亘って携わっており、その中で培ってきた知識や経験に基づいた厨房機器に関するお役立ち情報を発信してまいります。